2011年4月21日木曜日

KING BEEの概要と準備

瀬戸内海のある会社がチャータークルージング用として使用するため、ヤマハに設計製造を依頼し、昭和52年(1977年)に浸水したヨットで、型式名称はヤマハ45MS、FRP製ケッチ(2本マスト)でハル長さ13.3m、幅3.75m、喫水1.8m、排水量11.7トン(いろいろ搭載した状態では15トン)です。

瀬戸内海で10年くらいチャーターヨットとして使われたあと陸揚げされてずっと置いてあったのを、あるヨットマンが購入されていろいろ整備されて10年間くらい保有されました。

僕は20代からヨットを趣味とし、Y-15 、キャナル25、ピーターソン30、ヤマハ33と仲間と乗り継いで来ましたが、定年を機に南太平洋クルージングをしたいという夢を持つにいたり、船を探していたところ、この船に行き当たり、保有することになりました。

30年も経過していたこともあり、整備はなかなか大変で、段階を追って行うこととし、毎年、夏には、20年九州(壱岐、五島方面)、21年小笠原、沖縄三角コース、22年北海道一周、とクルージングに出掛けましたが、3年余り殆ど毎週志摩ヨットハーバーへ通って、3-4日ヨットで寝泊まりして整備し続け、やっともうすぐ5月半ばに南太平洋クルージングに出られる状態に漕ぎ着けました。

 主な整備は次のとおりです。
  • H20年 主機交換(ヤンマー4JH3-DT、115Hp)、ディーゼル発電機交換(ノーザンライト5kw)、エアコン、冷蔵庫設置、ラダー交換、ウィンドラス交換(Maxwell)、主要チェーンプレート交換 など大きな工事を志摩ヨットハーバーのプロにお願いして実施。2個のトイレ、ギャレーポンプ、関連バルブ類、ホースの交換、殆ど全ての電線の交換、木部補修などは自分で実施。
  • H21年 電動ウィンチをコンパニオンウェイ右に木製の台を自作して取り付け、メインハリヤード、ステイスルシート、1.2ポイントリーフライン4本をリードしてコクピットで操作できるように改造。インマルサット、イーパブ、ライフラフト、アマチュア短波無線機など搭載。
  • H22年 国際VHF、自動操縦装置(レイマリン、電動、タイプ2ロング)を取り付け(旧の少し小型の物はバックアップに)、ソーラーパネル(85W2枚)、風力発電機(Air Breeze)を取り付け。ホールディングタ ンク(68リッター)と関連ポンプ、バルブ類を自分たちで設置。
  • H23年 ビルジポンプ(2000GPH,500GPHオート)を追加。船内の空間にベニアで箱を数個作り、軽油、水などのポリタンを船内に18個収納できるようにする。デッキの物入れと本来の軽油タンク(350リッター)をあわせて約900リーッターの軽油容量を確保。船底の水タンクは700リッターあり充分。